インプラント治療

• ドリルを使用しないOAMインプラント
• OAMインプラントの手順
• 使用インプラント
• 骨不足の場合の治療法
• 負担の少ないインプラント
• CGF再生療法
• インプラント治療Q&A

ドリルを使用しないOAMインプラント治療

OAMインプラント治療とは？

「インプラント治療の革命」それは、ドリルなしのインプラント治療です。通常のインプラント手術はドリルで骨を削って穴をあけていきますが、このOAM式インプラント手術はほとんどドリルを使用しません。 極細のリーマーで穴をあけ、後はOAM器具を段階的に差し込んで穴を拡げていく方式で、骨を削るのではなく、穴の幅を拡げていきますので骨の密度も増し強度も上がりますし、ドリルを使用しないので神経や血管を傷つけず、リスクを回避することができます。 骨が少ない方や骨がやせてしまい従来の方法ではインプラント治療が困難だった方でもこのOAM方式であればインプラント治療が可能となります。

OAMインプラント治療の特徴

１骨が少なくインプラント治療が困難だった方でも可能になります。
２骨を削る量が最小限（直径 0.5ｍｍのドリルで印をつけるだけ）になります。
３骨を削るのではなく、穴を拡げていきますので、骨の密度も増し強度も上がります。
４上部構造を被せるまでの期間が短縮します。
５治療の際、骨を削る時の不快な音や振動を与えることがないので苦痛や不快感もかなり軽減されます。

OAMインプラント治療の手順

OAMインプラント治療は、名古屋市立大学医学部講師の大口弘先生が考案された新しいインプラント治療です。

• 1インプラント埋入位置に直径 0.3 ｍｍの極細のドリルで印をつけます。

  目印としてつけるだけですので、通常のドリルの様な負担はありません。

  

• 2歯の根の治療に使うファイルという器具で、所定の深さまで骨に穴を開けます。

  手で穴を開けていきますので音も振動もありません。
  麻酔も効いていますので痛みも不快感もありません。

  

• 3OAMキットという専用器具を使用し、穴を少しづつ拡大していきます。

  直径 0.5→0.7→0.9→1.2→1.4→1.6と先端が段々太いものを穴にいれて拡大していきます。この際骨密度が上がっていきます。

  

• 4OAM拡大を続けて、インプラントの太さまで開けたら終了です。

  

• 5OAMインプラントを埋め込み、手術完了です。

  

使用インプラント

ストローマンインプラント

【原産】	スイス
【製造】	Strauman社（ストローマン社） http://www.straumann.jp/
【手術】	主に1回法（2回法もある）
【性状】	SLA

ノーベルリプレイスCC

【原産】	スウェーデン
【製造】	Nober Biocare社（ノーベル･バイオケア社） http://www.nobelbiocare.co.jp/
【手術】	主に2回法（1回法もある）
【性状】	タイユナイト、TPS

アストラテックインプラント

【原産】	スウェーデン
【製造】	Astra Tech社 http://www.dentsplyimplants.jp/
【手術】	2回法
【性状】	タイオブラスト

レガシーシステム

【原産】	ドイツ
【製造】	Implant Direct社（KaVo Kerrグループ http://www.implantdirect.com/
【手術】	2回法（パーツにより1回法も可能）
【性状】	HAコーティング、SBMプラスティング

スクリューベント

【原産】	アメリカ
【製造】	Zimmer Dental社（ジンマーデンタル社） http://www.zimmerbiometdental.com/
【手術】	2回法
【性状】	HAコーティング、MTXサーフェス

アンキロス

【原産】	ドイツ
【製造】	Degussa社 http://www.dentsply-sankin.com/
【手術】	2回法
【性状】	サンドブラスト処理

スプライン

【原産】	アメリカ
【製造】	Calcitek社（カルシテック社） http://www.hakuho-d.com/（日本総代理店　株式会社白鵬）
【手術】	2回法
【性状】	HAコーティング

ザイブ インプラント

【原産】	ドイツ
【製造】	Dentsply社 https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/implantology/xive.html
【手術】	1回法、2回法
【性状】	FRIADENT plus（グリッドブラスト及び高温酸エッチング）

ＰＯＩ

【原産】	日本
【製造】	京セラメディカル社 http://kyocera-md.jp/
【手術】	1回法（2回法もある）
【性状】	陽極酸化、ＨＡコーディング

マイティスインプラント

【原産】	日本
【製造】	ブレーンベース社 http://www.brain-base.com/
【手術】	2回法
【性状】	ABS表面処理法

ジルコニアインプラント

【原産】	スイス
【製造】	Z-system社 http://zsystems.com/ja/doctors/technology.php
【手術】	1回法
【性状】	SLM

ＯＳＳＴＥＭ

【原産】	韓国
【製造】	OSSTEM IMPLANT http://jp.osstem.com/branch/jp/index.vm
【手術】	1回法 2回法
【性状】	表面処理、SA

骨不足の場合の治療法

GBR（骨再生誘導法）

骨が不足している部分を膜で覆うことで骨を作るスペースを確保し、その中に骨のもとになるものを詰めて、骨の再生を促す治療法です。インプラントを埋め込むのに十分な骨の厚みや幅がない場合に用いられるテクニックです。インプラントを埋入するオペの前に必要な骨を作製するケースと、オペのときに作製するケースがあります。GBR法を行うことで、今までインプラント治療を行うための骨が不足していた方でも、骨の量を増やし、治療が可能になるケースが増加しています。また、抜歯してすぐに行うインプラント治療にも、この治療法が応用されています。

ソケットリフト

ソケットリフトとは上顎洞底挙上術です。

• 1インプラントを埋入する位置に骨を約1mm残し、穴を開けます。専用の器具（オステオトーム）で槌打し骨を抜きます。

  

• 2器具で骨を押し上げ粘膜を挙上、骨移植材注入し、インプラントを埋入して完了です。

  

上顎洞までの骨の厚みがない方でもインプラントを埋入できます。
上顎にインプラント治療を行う場合、問題となるのが上顎洞の位置です。上顎洞とは左右の鼻の奥に広がる大きな穴のことです。その上顎洞底までの距離が少ない場合にソケットリフト法でインプラントを埋入します。

サイナスリフト

上顎洞の空洞の骨が極端に少なくソケットでは対応できない場合があります。そういう時に骨補填材などで上顎洞を持ち上げてインプラントを埋め込む手術方法です。

• 1可能な2つの部分のうち1つの仮の開口部から行います。

  下からアプローチする方法をソケットリフト、横からアプローチする方法をサイナスリフトと呼びます。

  

• 2器具により上顎洞粘膜を元の位置に戻し変え、代用骨の埋め込み空間を作り出します。

  

• 3歯科インプラントの埋入を十分に支えるだけの骨が確保されます。

  

• 4時間とともにインプラント代用骨は治癒していき、強固に結合し、置き換える歯のための安定した基盤を作り出します。

  

負担の少ないインプラント治療

抜歯即時インプラント治療

今までは抜歯して骨ができるまで3ヶ月～6ヶ月くらい待ってからインプラントを入れていましたが、今は、抜歯したと同時にインプラントを入れることができます。

• 抜歯とインプラント手術を同時にするので処置が一回で済みます。
• 仮歯を入れられるので歯のない時期がありません。
• 抜歯すると骨がだんだん吸収されて細くなっていきますが、すぐにインプラント埋入することによって骨吸収を防ぎます。
• 患者さんの精神的、肉体的負担が少なくなります。

CGF再生療法

CGF再生療法とは？

感染症のリスクがほとんどない治療法

インプラント手術前に患者さんの血液を採取し、血小板濃縮フィブリンゲルを作ります。
添加物を一切用いない完全自己血液由来の血小板や成長因子を多く含んだフィブリンゲルです。
何より完全自己血液なので感染症のリスクがほとんどありません。

インプラント手術時の傷の治りを早くしたり、骨や歯周組織の再生･回復を早めます。

CGF再生療法の流れ

• 1採血した血液を遠心分離機にかけます。フィブリンゲルを作製するのに要する時間は15分程度です。

  

• 2血小板濃縮フィブリン液を抽出します。

  

• 3再生治療に用います。できたフィブリンゲルは、骨を増やしたい部分に埋入したり、平たく潰してメンブレン（膜）として使用します。

  

CGFの活用方法

1.  骨の増やしたい所に、人工骨と混ぜて使用する。創傷治癒の促進が期待できます。
2.  骨誘導再生法（GBR）を行う際の、メンブレン（膜）として使用する。フィブリン本来のバリア機能により感染を防ぐなどの期待ができます。

インプラントのデメリット

・保険適用外のため費用の負担が大きい
・手術が必要になる

CGFのデメリット

・骨の質や量によって治療期間がかかる場合がある
・感染症や血液等の疾患がある場合、治療が適応できない

インプラント治療Q&A

Q 誰でもインプラントを入れることが可能ですか？

A

上顎の骨の高さが少ない人は、ソケットリフト法でインプラントを入れることができますし、骨の幅が少ない人はOAM法でインプラントを入れることが可能です。
他院でインプラント治療を断られてしまった方も、一度当クリニックへご相談ください。相談は無料です。

Q 費用はいくらぐらいかかりますか？

A

インプラント治療は健康保険が適用されません。 種類や治療部位の骨の状態によっても異なりますので、こちらで費用をご確認ください。詳しくは直接当クリニックまでお尋ねください。

Q インプラントはどれくらいの期間使用可能ですか？

A

メインテナンスをしっかり行えば、半永久的に使用可能です。

Q 治療は痛みを伴いますか？

A

抜歯後よりも楽で、ほとんど痛みはありません。2〜3日腫れることもあります。

Q 奥歯には力がかかりますが、インプラントを差すことができるのでしょうか？差し歯や部分入れ歯との違いはなんですか？

A

インプラントは直接顎の骨とつながっているため、差し歯や部分入れ歯と比べて頑丈で、大きな力のかかる奥歯にも安心して使用することができます。また取り外して洗浄などの面倒な手入れが必要なく、自分の歯のような感覚で使用することが可能です。

Q 治療後、日常生活で気をつけることはありますか？

A

治療直後はインプラントの周囲で炎症が起こらないようにする必要がありますので、歯磨きが一番重要です。歯科衛生士が丁寧に指導しますので、毎日できるだけ丁寧な歯磨きをするよう心がけましょう。また、メンテナンスと検診のために治療後しばらく通院する必要もあり、長いお付き合いとなりますので、できるだけ信頼のおける専門の医院を選ぶことが大切です。
手術後も経過に問題なければスポーツや仕事などは普段通りに行えますのでご安心ください。